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 矯正治療は、ムシ歯などの治療と違い何回かの通院で直ることはなく通常3〜4年、長い場合は8〜10年くらい通院することがあります。 これは、不正咬合もいろいろ種類があり、また同じ不正咬合でも患著さんの歯の生え具合や顎の成長の程度によりいろいろな状態があるためです。 したがって、患者さんやご両親にとっても根気のいる治療といえます。

矯正相談
最初にこられたときに行うのが、矯正相談です。これは患者さんがどの様なことが困っ ているかをお聞きし、日の中の様子やお顔の感じなどを拝見し、矯正治療が必要な状態か どうか、もし必要ならどの様な治療が必要であるかを御説明します。  矯正治療は子供さんはもちろん成人の方でも受けることができます。ただし、子供さん ではあまりに低年齢の子供さん、歯科治療自体をいやがる子供さん、ムシ歯があまりにも 多い患者さんなどは、すぐに治療するのが難しいことがあります。
また、成人の方の場合も原則的に矯正治療は可能ですが、歯槽膿漏が進んでいる方やムシ歯が多く歯に金冠やブリッジなどが入っていたり、抜けてしまっている歯が多い方は無 理なこともありますが、矯正相談では治療の大まかなお話しかできませんので、治療を考えている方は次の検査を受けていただければ、より具体的なお話が可能です。

初診時検査

矯正相談後、矯正治療を希望された場合に詳しい検査を行います。レントゲン(歯全体 のレントゲン、頭全体顎全部のレントゲンなど)や歯型や口の中、お顔の写真などの記録 をとります。また、顎の動きやかみ合わせの状態についても詳しく調べ、治療方針をたて るための資料にします。


診断

検査時にとった資料に基づいて、患者さんの今の歯並びやかみ合わせ、顎の状態につい て詳しくご説明します。すぐに矯正治療を行う必要がある場合は、どの様な装置を用いる かやおおよその期間についてお話しします。しばらく様子をみてもよい場合は、定期的に 観察を行う場合も有ります。検査を受けられた方は必ず診断を受けてくだざい。

矯正治療の流れ

第一期治療

久歯の前歯が生える小学生低学年から、顎の成長が落ちつき全部の永久歯が生えそろう中学1〜2年ぐらいまでの間に行う治療です。ただし、特に男のお子さんでは、高校1年ぐらいまで成長が続く場合もあり、かなり長期間かかる場合もあります。 治療としては全部の歯を動かすのではなく、前歯やある部分の歯だけを動かしたり、あるいは顎の成長をコントロールするような装置を用いることが多いです。装置をつけた後は原則的に来院は1ヶ月に1回で、金具の調節やゴムのチェックを行います。


第二期治療

第一期治療が終わり顎の成長が終わり、すべての歯が永久歯に生え変わったときに、乱食いがでてきたり、かみ合わせにまだ間題がある場合などは第二期治療が必要となります。また、初診時ですでに顎の成長が終了し、永久歯が生えそろっている患者さん(成人の方も)はこの段階からの治療開始となります。 この場合、永久歯全部に矯正装置をつける治療になり、装置として大きく分けて金属の金具を用いる場合とプラスチックなどの目立たないものを用いる場合があります。 ただ、プラスチックなど目立たないほうは金属よりやや高くなります。なるべく圏立たない方がよければプラスチック、特に気にざれないようで有ればよいと思います。いずれの装置にしてもブラケットにつけるワイヤーは金属ですので、プラスチックでも全く見えないわけではありませんのでその点はご了解願います。 来院は1ヶ月に1回で細いワイヤーの交換や患者さんの歯に合わせてワイヤーを曲げたりしますので、第一期の治療の時より複雑な処置で時間もかかります。装置をつけている期間は、状態により差はありますが、1年半から2年半ぐらいかかるのが普通です。


保定治療

歯は動かした後放っておくと元の位置に戻ろうとします。したがって、動かした後にはある一定期間よい位置で止めておかなくてはなりません。このように歯を一定期間(約1年ぐらい)止めておくことも矯正治療に含まれます。どの様なときに必要であるかと言いますと、第一期治療後から第二期治療までの間に一度動かした状態をその状態で保っておく必要がある場合や第二期治療が終了した後にきれいになった状態を保つ時です。この期間は簡単な取り外しのできる装置や歯の裏側に針金を張り付けることを行い定期的(2〜3ヶ月ごと)に変化がないかを観察します。これを行うことにより次の段階の治療がやりやすくなったり、きれいになった歯並び、かみ合わせをよい状態で保つことができます。

最新の装置の紹介

3〜5歳の新しい反対咬合(受け口)の治療法    −ムーシールドについてー

早期時期(3〜4歳の乳歯列の時)には、積極的に治療してはおりませんでしたが、ムーシールドは、就寝時のみの使用で、目的を達成することが可能です。かみ合わせの安定の意味も含めて、1年間をめど に使って頂きます。また、その後は、定期的に健診を継続していく事が重要です 。

当院で使用するブラケットについて

当院ではU期目の治療に用いていた従来のブラケットシステムに代わり、最新のブラケットシステムを取り入れることにいたしました。そのひとつがデーモンブラケットシステムです。これは以下のような特長を備えたブラケットです。
デーモンVブラケット
新世代の透明なコンポジットレジンと高品質なステンレススティールの組み合わせによって、デーモン3は患者様の審美的な要求に応えます。
性能も今までになく優れています。

●従来の装置● ●デーモン セルフライゲーティング システム●

@ワイヤーを入れたときの初期の痛みが少ない。
A装置をつけている期間が数ヶ月程度短縮できる可能性が高い。
B歯ブラシがしやすい。

欠点として
@部分的にメタルでできているためセラミックブラケットより少し目立つ。
A少し厚みがあるため唇の裏側に当たりやすい。

どうしても目立たないほうがいい方は従来のセラミック製のブラケットもありますので、ご相談ください。

 
インビザライン装置について
  成人(18歳以上)の患者さんでブラケットによる治療がどうしても出来ない方で、不正咬合の状態が軽度の場合、最近アメリカから導入された取り外し式のインビザラインという装置を当院でも取り入れました。

利点としては、
@透明な装置なのでほとんど目立たない
A食事の際取り外すため食べる時は装置が付いていない
B歯ブラシもいつもどおりできること
C会話に関してもほとんど障害がない
などがあげられます。

欠点としては、
@インビザラインのみで治療できる場合は不正咬合の程度が軽度の場合
A不正咬合の状態がひどく永久歯の抜歯しなければならない場合はこれ単独で
は難しく、ブラケット装置も併用しなければならないこと
B治療期間はブラケット装置と同等かそれよりかかる場合もある
C1日20時間毎日使用しなければならないこと
D特に最初は装置がきつく痛みが出ること
などがあげられます。

  要するにすべての症例でこの装置単独での治療は難しいということです。
この装置が使用可能かどうかについてはその状態を拝見しなければわかりませんので、もしご希望の場合は矯正相談にお越しください。