矯正歯科専門
 フレンド矯正歯科 院長 土田隆彦
 ご自分のお子さんが、食事の時にまる飲み込みをしている、飲み物と一緒に流し込んでいる、硬いものを食べずに吐き出すというような光景をごらんになったことがありませんか?それはひょっとしたら「咬まない」のではなく「咬めない」のではないでしょうか。
 咬めない原因には虫歯があったり、歯が抜けてしまっていたり、乳歯がグラグラしていたりと言うことが原因であることもあります。それとは別に、歯並びの悪さやかみ合わせのずれがあるために咬めないということが考えられます。
 その他に歯並びやかみ合わせが悪いと、発音がはっきりしない、ムシ歯や歯周病になりやすい、見た目が悪いので人前で笑えない、成長期の子供ではあごや顔の成長発育に影響するなど様々な間題を.起こすことが考えられます。  
アメリカでは子供に歯並び矯正治療を受けさせることは親の責任であり、矯正治療は常識となっています。また、私の診療所に来られる患者さんのお母さんの中に、"自分は歯で苦労したので、子供にはず一ときれいな歯でいてほしいので治療を受けさせたい"という方が数多くいらっしゃいます。お子供さんに矯正治療を受けさせてあげられるのは、親御さんしかできないことなのです。

  ただ、矯正治療は普通の歯科治療とは違います。一普通、矯正治療は治療期間が、通常3〜4年、長い場合は8〜10年におよぶ場合もありますが、これは開始する年齢や状態により異なります。また費用についても現在のところ、特殊な場合をのぞき健康保険は適用されておりません。歯は一生の財産です。お子さんのことで何か気になることがある場合は、まずはご相談下さい。
 

 ある歯科関係の会社が東京と大阪の20歳代OLと中年女性(35〜59歳)を対象に「女性の歯と健康」を調査したところ、OL、中年女性双方とも約半数の人が"歯の色や歯並びに問題がある"と答えているという結果が出たそうです。
この結果より若い女性だけでなく、中年の女性でも歯に関しての関心が高いことがうかがえます。
 また、どういうところに問題があるかという質間に対しては、20歳代OLでは「乱ぐい歯・八重歯」を間題点とする人が、32.6%ともっとも多く、次ぎに「すき間のある歯」「白くない歯」「出っ歯」「受け口」の順という結果でした。
 あなたはどうですか?
 歯並びやかみ合わせが悪いと、見た目の悪さはもちろんのこと歯ブラシが'十分にできないことや、食べかすが溜まりやすくなっているため、虫歯や歯周病になりやすくなります。特に成人の方では'歯周病が心配されます。
 治療した方がいいのはわかっているけれど、矯正治療は大人では無理なものとあきらめている方、ギラギラ光る金具をつけたくないと思っている方、そういう方は一度ご相談下さい。
 矯正治療は子供だけのものではありません。大人の方でも治療できます。事実全国的に成人の矯正治療の比率が増えてきて、当院でも患者さんの1/3が成人の方です。
 また、ギラギラした金具がいやな方は、セラミックやプラスチックの装置でなるべく目立たなく治療をすることや、症例によっては歯の裏側から治療を行うこともできます。
 いずれにしても患者さんによっていろいろ状態が違いますので、費用や治療についての詳しいことをお聞きになりたい方は、一度矯正相談を受けられることをお勧めします。

 3〜4歳ごろの反対咬合については3歳児検診で指摘されても、永久歯が出てくる6歳ごろまで様子見ることが多く見受けられます。この理由として自然治癒の可能性があることと低年齢児に使用できる治療法が乏しいことが挙げられます。
 しかし、自然治癒については最近の研究では反対咬合の程度によっては自然治癒が望めない場合が多いことが明らかになってきています。もし、早期に治療を開始する必要があっても低年齢児に用いることのできる装置が少なく、また歯型なども取ることが困難なことが多いため必然的に成長し小学校に入るぐらいまで待ってから開始することが大半と思われます。もちろんその時期から始めても治療は十分間に合うため低年齢から過度の負担を子供に与えることは避けてきました。
 ところが最近3〜4歳ぐらいの低年齢児でもその状態によっては早期の矯正治療が可能になる装置が開発されました。それがムーシールドです。
 これは就寝中に口に入れるマウスピースのようなもので、軽度の乳歯反対咬合には有効とされています。
 しかし、治療効果が出るには1年ぐらい使用が必要であり、また最初は多くの子供が慣れないためすぐはずしてしまうことも多い装置ですので、すべてのお子さんに合うかどうかという課題もあります。
 当院では患者さんからの要望があり治療可能な状態であれば使用していくことにしてゆきたいと考えています。ご自分のお子さんで3歳児検診で反対咬合を指摘され、不安に思っている方は一度相談に来られることをお勧めします。

(東京新聞に昨年特集記事が出ましたのでご覧ください)